足底腱膜炎(足うら・かかとの痛み)

足底腱膜炎とは!?

  • 足底腱膜炎とは、踵(かかと)から足の指の付け根に伸びている組織(足底腱膜)に炎症が起こる症状です。また、足底腱膜炎は足底筋膜炎ともいいます。
  • 足底腱膜は、土踏まず(アーチ)のクッション機能を担う役割をしており足への衝撃を和らげる働きをしています。
  • クッション機能が低下していると状態で過度なストレス(負荷)が加わると踵や足の付け根付近に炎症が起きます。

足底腱膜炎の原因

  1. 足裏に強い衝撃を繰り返し与えるスポーツをしている
    • ジャンプやランニングなどで持続的に衝撃を与えることで足底腱膜や周りの足底筋が固くなります。足裏のケアを行わずに繰り返していると足底腱膜炎が起こることがあります。
  2. 疲労の蓄積
    • 長時間の立ち仕事や長時間の歩行などで疲労が溜まることで痛みがでることもあります。「走っている」「太っている」からなりやすいとは限りません。
  3. 足のアーチの高さが崩れている人
    • 足のアーチ(土踏まず)が高い人(甲高)、低い人(偏平足)は足のクッション機能がうまく機能しないため、不均等のストレスを受けて足裏の負担が大きくなってしまいます。
  4. 靴が合わない
    • 新しく靴を履き替えたが、サイズや踵(かかと)が固定されない靴、クッション性がない靴などは足底筋膜に負担がかかりやすいです。特に靴のサイズが合っていないと靴の中で足が動いてしまい、靴や足の機能をうまく使えずに足底筋膜に限らず身体を痛めてしまうことがあります。
  5. 足首の動きやふくらはぎが硬い人

足底筋膜の症状

歩き出すと痛い、朝の一歩目が痛いなど痛みには特徴があります。その他にも症状には個人差があり例としては以下のものもあります。

  • 足のうらが突っ張る感じがする
  • 歩くと痛みが出る
  • 運動後や運動した次の日に痛みが出る
  • 朝より夕方にかけて痛みが強くでてくる
  • 朝に痛みがあるが動いていると徐々に痛みが軽減してくる

立位や歩行は日常生活において行う動作です。一度発症してしますと患部への負担軽減はなかなか難しく治すには時間がかかってしまう場合があります。症状が進行しなかなか治らない人は、半年から1年以上症状に悩まされることもあります。

当院の足底腱膜炎の治療方法

足底が硬く炎症が起きている場合は、テーピングや手技療法、鍼灸などを組み合わせ炎症を取り除いていきます。ただし、足底やふくらはぎの筋肉を緩めるだけでは一時的な痛み軽減になってしまいます。そのため、オーバーユース、姿勢、歩き方などの何が原因で起きているのかをしっかりと見極め根本にアプローチしていきます。

また、早期回復や予防も兼ねて普段履いている靴をみさせていただき、患者様にあった靴やインソール(中敷き)を提案させていただきます。